最初に
私が退職を考えているわけではありません。念のため。
月並みかもしれませんが、社長がいなくなっても、
その基本理念が会社に息づいていて経営戦略を変えながらさらに成長を続ける。
私はそんな会社の構築を目標にしています。
(※一般にビジョナリーカンパニーと呼ぶそうです。)
現代の大企業はほとんどこれが当てはまっています。
会社を設立すると、企業を育てたいろいろな創設者の方の苦労が身にしみます。
正直なところ、会社の構築は、もう少しは簡単だと思っていました。
(大きな間違いでした。)
でも、いろいろな方から教えていただいた話を総合すると、
私はその本当の苦労はまだ理解していないようです。
今、会社は順調です。少々とは言え、設立から全期黒字決算にできていますし、
キャッシュフローにも適切な余裕を持たせることができています。
*** まだ経営的に倒産の危機にあったことがないのです。 ***
でも、会社は一度は倒産の危機に会うと聞きます。
優秀な経営者はこれを乗り切ってきているのですよね。
先日、経営についていろいろ相談に乗っていただいている顧問税理士の先生と
打ち合わせした時に、「自分の力に依存しない強い会社を作りたい」との話をしたのですが、
それには、一般に300名の規模が必要なのだそうです。
私はこの話を「社長抜きの力で回る会社は、ビジョンや仕掛け、強い体制が
確立できており、当然のように300名を超える体制ができている。」と
理解しました。
ちょっと思いつくだけでも、やることは山ほどありそうです。
・技術だけではなく、リーダーシップやマネージメントの教育に力を入れる。
・教育にあわせて、承認や権限委譲を適切に行い、体制を常に強化していく。
・会社ビジョンに磨きをかけ、社内に周知・理解してもらい賛同を得ていく。
・ガバナンスを強化し、一枚岩の強い会社を目指す。
※ガバナンスとは
企業統治のことで、企業内の内部けん制の仕掛けや不正が起きない仕掛けを
作ることです。
こうして並べてみると、ほとんど着手できていないことに気付きます。
私も現地点ですべてやり方がわかっている訳もなく、勉強していかなければなりません。
「経営者たるもの1日16時間は働いて当然。」と聞いたことがあるのですが、
きっとこのことを言っているのですよね。