OWSに続き、競泳の大会「辰巳杯2014」に参加しました。
場所は「東京辰巳国際水泳場」。国際大会も行われる場所で、水泳関係者なら全員知っている「スイマーの聖地」とされるプールです。
そのスイマーの聖地が主催する大会が辰巳杯。私は50m自由形にエントリーしました。プールで行う競泳の大会は初参加です。参加資格は特に規定されていないのですが、上級者が中心の大会だと思います。迷惑にならないようにしっかり練習して望むことにしました。
課題はスタート時の飛び込みでした。飛び込みは小、中学校の授業以外では経験がなく、当時も腹打ちとプールの底に頭をぶつけた記憶しかありません。そこで、この2ヶ月間にこのプールの一般公開日に通って練習しました。このプールは普段の水深が2mあり、飛び込み練習ができる貴重な場所でもあるのです。
腹打ちしまくりながら練習を繰り返したのですが、なかなか上達しません。最も問題だったのは、入水時にゴーグルが外れたりゴーグル内に浸水したりすること。ぎゅうぎゅうにゴーグルを締めるのですが上手くいきません。
どうせ外れるなら当日はゴーグル無しにしようと本気で考えていたのですが、大会5日前の最後の練習日にやっとコツを掴みました。
(1) スターティングブロックから前方向に強く飛び出す
(2) 体を前に回転し、入水確度を調節する
(3) 手を前にしっかり伸ばしてあごを引き、ストリームラインをとる
この3つ、特に(2)と(3)が出来ると、ゴーグルを緩めに付けてもゴーグルに浸水しなくなりました。さらに飛び出す力が前方向に向かい良い感じです。
ただし、最後の練習日の成功確率は3回に2回。あともう1日練習したいところですが時間切れでした。ここまで来るのに練習時間は累計で約10時間、200回ほど練習したと思います。
さて、レース当日。
この日のために買った布帛(ふはく)の水着を着ました。布帛とは伸縮性の少ない織物生地のこと。Yシャツやスーツなどの生地が該当します。ちなみに普通の水着は伸縮性のあるニット素材です。
私が選んだ水着は布帛でも着やすいとされるタイプなのですが、それでも着るのに3分程掛かります。本当にきつきつです。けれども着てしまえば不思議と違和感はなく、気合いが入ります。
そしてレースへ。
笛の合図でスターティングブロックに上り、「よーい」のかけ声に続く電子音でスタートします。ゴールした瞬間、電光掲示板にタイムが表示される本格的な設備です。ぴりっとした雰囲気の中、最高に緊張しましたが、無事完泳しました。
タイムは37秒43、一般A男子(18~49歳)で210人中193位。大満足です。
飛び込みで中途半端にゴーグルが外れてコースアウトで失格、そんな最悪の事態も覚悟していたのですが、今までで一番上手く行きました。運が良かったです。