最近、じわじわと流行してきているハイレゾを聴いてみようと、ハイレゾが再生できるポタアン(ポータブルヘッドホンアンプ)を買いました。ハイレゾとはCDを超える音質の音楽データのことです。
購入したのは、iPhoneに接続できるモデルです。iPhoneに重ねてゴムバンドで止めます。ちょっとかさばる感じで見た目がマニアックですね。
ポタアン ONKYO DAC-HA200とiPhone 6
肝心のハイレゾのアルバムは、音楽自体を楽しめると感じたものの中から、録音などの評判が良いとされる物を4点見つけました。
・SHANTI'S LULLABY / SHANTI : ジャジー・ポップ女性シンガーのアルバム。
・Waltz For Debby / The Bill Evans Trio : ピアノ、ベース、ドラムスのジャスライブ録音。名盤中の名盤。
・ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」, スメタナ:交響詩「モルダウ」 / ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。
・AVE MARIA / 寺下真理子 : ヴァイオリニストの小品集。今回の本命。
J-POPも入れたいところですが、お気に入りは非ハイレゾを購入済みなので今回はなしです。
さて、肝心の視聴。同じハイレゾ音源を、ポタアンを使ったハイレゾ再生と、iPhone単体でダウンコンバートによる非ハイレゾ再生を聞き比べました。違いが分らなかったら、ポタアンがかさばるだけで完全に無駄になるなと心配していたのですが、結果はまずまず。結論から言うとアルバムによって違いました。
最初の「SHANTI'S LULLABY」はハイレゾ再生だと音が断然良くなります。歌声から曇りが無くなって透明感が増し、バックミュージックの質感も向上。ドラムスの音がきれいです。こんなに違うんだという感じ。ずっと聴いていたくなります。
逆に分かりにくかったのは「Waltz For Debby」と「新世界から」。この2つのアルバムは評判が良く、実際に聴いても良い楽曲だと思います。しかし、比較では「絶対にハイレゾじゃないと嫌だ」とまでは感じませんでした。この2つは非ハイレゾにダウンコンバートしても没頭できる感じです。数十分ほど聴いただけなので、もっと聴きこんでみます。
「AVE MARIA」は別世界でした。ヴァイオリンの艶と臨場感が得られて繊細なディティールを感じられるようになります。ヴァイオリンの響きでたっぷりと歌われた旋律。聴いているだけで涙が出そうです。
ポタアンの追加で用意したハイレゾ環境。オーディオが趣味だと物足りないスペックなのでしょうが、すっかり気に入りました。しばらく音楽鑑賞にはまりそうです。